5月31日、6月1日と、
エセックス大学の人権センター主催の会議
「アジアと人権」会議に参加してきました。
1日目は参加者として、2日目は発表者として。

会議のサイトは下記のリンクから。
https://sites.google.com/site/humanrightsinasiaconference/

「アジア」という枠組みも、
今回のテーマである「自然災害」も、
それに関わる「人権」のテーマも大きくて多岐にわたり、
かなりいろいろなトピックが交錯する会議になりました。

聞いていて特に面白かったのは、
スベディ国連特別報告官の、
国際社会・第三国が自然災害に見舞われた国を
援助しなければならない国際法上の義務についてのスピーチです。
人道上助けてあげるべきか、ということではなくて、
法的に、助けてあげなければならない義務はあるか、という視点です。
スベディ報告官は、現段階では、
それらしき義務がソフト・ローとして形成されている途中だと言えて、
それがだんだんハード・ロー化していくだろう、ということを発表されました。

私は、条件によっては
スベディ報告官のアプローチよりももっと踏み込んでいけるんじゃないかと考え、
会議後のレセプションのときに意見を交換してみました。

このテーマ、これからも度々考えていくことになりそうです。

2日目はケーススタディ。
私もネパールの洪水の際に
警察とともに人権チェックリストを作成したケースをもとに
発表・ケーススタディのディスカッションのモデレーターを務めました。

ディスカッションのモデレーターというのは、
対象の人たちがどういう人たちかというのを
いかに早く把握するか、ということに
鍵がある気がします。
今回の学生さんたちが主体のグループは、
現場に出ていないけれども
国際人権法には毎日接しているというタイプ。
今までネパールで接していたネパールの警察の幹部などとは
正反対のタイプで、
新しい挑戦だな、と思いました。