キハラハント愛の世界漂流徒然日記

国連平和維持活動、国際人権法、治安部門改革の分野で活動する キハラハント愛のブログです。

国際人道法

国際人道法ロールプレイアジア大会 準優勝

数か月前に赤十字国際委員会(ICRC)駐日事務所から
国際人道法のロールプレイ、アジア大会があるので
東京大学から日本初のチームを出してみませんか、と
お誘いいただきました。
日本の選抜は書類選考。
無事に日本代表としてマレーシアで行われるアジア大会に参加権を得ました。

早速授業でお会いする学生さんたちに広報してみると、
3人でつくるチームが何とかできました。
学部の1,2年生のチームで
国際法とは何ぞや、というところからのエントリー。

コーチしようにも夏季休暇を挟んで
皆の日程が合わず、
正直どうなることかと思いました。
最後の2週間の追い上げで
とてもシャイなチームが頑張ります。

10月6日(土)にマレーシア国民大学(UKM)で行われたアジア大会には、
心配なコーチの私も同行。

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午前中の2ラウンドの後、
決勝まで勝ち抜くことができました。
決勝では残念ながらシンガポール国立大学のチームに
負けてしまいましたが、
国際人道法が初めて、
また、国際法自体が初めてというメンバーもいる中、
とても頑張ってくれました。
練習では小さな声で自信なさそうだったメンバーも、
また、にわかに作られたチームなのでチームワークもどうかと心配でしたが、
当日はそれぞれ限られた時間に
うまくチームで役割を回しながら
弁論・ロールプレイを楽しめたのではないかと思います。

おめでとう!
コーチとしてもチームを誇りに思います。

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国際法と恥

国際法を教えていて、
また、国際人権法や国際人道法を研究・追及していて
毎回あたる壁がある。
それは、現時点においても国際社会というのは国家の集まりであって、
どんなに崇高な規定や原則であっても
国家の意思がないところで
それを強制することができないという壁だ。

そうは言ってもこればかりはあまりにもひどい、と
紛争に入る前の国際法として
他の国家に武力で介入しない(jus ad bellum)、とか、
紛争をやっていても関係ない文民は犠牲にしないようにしよう(jus in bello、国際人道法の分野)とか
ここまで来たら個人の責任を国際法が直接問うべきだという
戦争犯罪、ジェノサイドや人道に対する罪などの国際刑事法などが
人類の失敗の反省をもとに制定されてきたのだ。

もちろん国際法の違反は常にある。

ただ、国際法違反をする各国家が、
国際法は遵守すべきであって
自分の国家は国際法違反を非常な罪だと考えているという
少なくとも表向きの顔があって、
それを元に
国家が自分で宣言した自分の義務をベースにして
国家に責任を問うことができるという、
センシティブではあるものの
何とかバランスを取った枠組みが、冷戦後20世紀の間は機能していたと思う。

近年は、国連人権高等弁務官のザイド氏も言うように
国家が国際法違反をすることに恥も外聞もない。
ウクライナ、シリア、ロヒンギャ、コンゴ(DRC)、そしてガザ。
しかも、それぞれについて、情報はあふれていて、
重大な国際法違反であることはすぐに分析できる状態であって、
重大な国際法違反をしている国家の国民が
自分の国に対して反対意見を表明することについて、
1.規制が強化されていく国、
2.国民が反対意見を表明する意思が弱まっている国、
3.国民が反対意見を表明するのに疲弊、または効果が期待できずしなくなっていく国、
と、多様な要素から、効果が今一つ顕著に出てこないという面がある。
イスラエル兵を写真で撮ったら禁固刑だとか、
ハンガリーで難民に食糧を支援したら処罰されるのだとか、
国内法も国際法違反の可能性の高い内容が次々と。
国際法というのはもはや機能しないのだろうか。

私の指導教官だったフランソワーズ・ハンプソン先生は
「それでも各国は自国の行動を国際法に則って説明している。
明らかな国際法違反であっても、
国際法自体が意味がないというところには至っていないのだ。」と
数か月前のセミナーでおっしゃっていた。

それはもっともなのだけど...
残念ながら、無力感というのは否めない。
国連は国際の平和を推進するために各国の合意で設立されたのではなかったか。
国家が自国民であれ大量に殺戮することは
内政の問題などではなく
人類に対する挑戦なのだと、
国際人権法、国際人道法、そして国際刑事法という分野が
これだけの時間をかけて確立されてきたのではなかったか。

ここは人類にとって、頑張りどころだ。

戦争を抑止することについては、
キング牧師が言っていた、
“Those who love peace must learn to organize as effectively as those who love war.”
本当にその通りだ。
戦争をすれば大きなお金と力が動くから、
戦争をする側は瞬時に結束できる。
平和を持続させることに、
同じような瞬時の結束は期待できない。
だからこそ、セクターを超えて
世代を超えて、息の長い結束をしていかなければ。

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hyoryumin_jane

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