ロンドンにKeeping Children Safe(KCS)という、
児童のプロテクションを専門とするネットワーク団体があり、
傘下に30余の団体がメンバーとして参加しています。

児童のプロテクションというアプローチから、
今回、国連平和活動の中で起こる
要員による性的搾取の問題について
ネットワークとして何ができるか考えるセミナーが
7月7日にロンドンで行われました。
国連の中で不正行為が起きた場合に
対処する内部機関を調査した専門家として、
私もセミナーに招待していただきました。

KCSの観点は児童のプロテクション、
私の専門は犯罪を犯した国連平和活動の要員の刑事的アカウンタビリティ、
この2つがどうして交わるかというと、
性的搾取を含む犯罪が起きた場合に
それに1件1件きちんと対処して
しかるべき刑事的手続きに則って
個人が罰せられるということが、
更なる犯罪を防ぐからです。
現在まで、残念ながら国連の平和活動で
性的搾取の問題が起きた場合に
加害者が訴追される可能性は限りなく低く、
それが更なる犯罪を加速させているからです。

今回のセミナーには、
ドナー、児童のプロテクション分野で活動するNGO、
研究者などが参加していましたが、
中でも目を引いたのが、
イギリスのForeign and Commonwealth Office(外務・英連邦省)から
4人の代表が参加しており、
大臣との会議などの時間の合間を縫って
非常に積極的な発言をしていたことです。
省内にこの問題を専門的に扱う専門家も配属されていて、
セミナーでも具体的に色々な国で行ってきた専門性の高いプログラムなどについて
精通されていました。
私の研究に非常な興味を示され、
これからもなんらかの形で協力していけたら、ということになりました。

国連平和活動要員による性的搾取を撲滅しようという気運は
国連内外でかつてなく高まっており、
この機会に貢献できるところはどんどん貢献していきたいと思います。