今週は国連警察の指針をつくるミーティングに
日本の代表として参加しています。
ミーティングの参加者は
国連警察本部のスタッフ、
国連平和活動で実際に活動している警察のトップの方々、
そして、国連加盟国です。

国連警察は、国連という国際機関において、
各国の警察官の多様な「警察」の概念、
業務の行い方、などの違いから起こる問題や、
国連と国連の警察を国連のミッションに送る国との間で
警察やその業務について
理解を共有し、
それをもとにできるガイダンスを作成している過程にあります。
ガイダンスの最後のものが、
国連警察のアドミンに関するもの。
これは、国連警察の選抜から派遣、
内部規律、不正行為に対する対応、
ロジスティック、など、多岐に渡ります。
中でも、人材の選抜と内部規律、不正行為に対するアカウンタビリティの問題は
私の専門ですので、
色々と意見を交換し、有意義な会議になっています。

会議の中で、あるミッションで活動している警察官が、
「国連警察に、受入国で犯罪の容疑者を逮捕することを要求するのであれば、
逮捕できるように人材と器材をください」と発言しました。
これは、国連警察のみならず、国連ミッションの問題を
良くとらえています。
国連のミッションのマンデートは安全保障理事会で決められ、
マンデートを遂行するのに必要な人材、器材、などは
ニューヨークでどんどん決まっていきます。
国連警察xx人、と数で決められた人材が現地に到着、
さあ業務を開始すると言っても、
その警察官の質、つまり警察として専門の業務を行うスキルがあるか、のみならず、
車の運転や業務に必要な言語が使えるか、などについて、
多大なる問題があります。
国連の意思決定機関と
実際にマンデートを遂行する人たちとの間のギャップを
埋めなければ、
どんどん不可能なミッションが設立され、
国連の人員は四苦八苦するだけでなく、
たくさんの人員が危険にさらされ、
国連のミッションも成功しないでしょう。

それにしても、日本を代表してみると、
日本がどうしてこんなに警察官を送ることに消極的なのか、
たくさんの参加者から質問されます。
日本はこれだけ国連にお金を出しておきながら
国連の業務に興味がないのか、と。
ある参加者は、日本がアフガニスタンの警察に行った研修について、
300人のアフガン警察官をトルコに送り、
全て日本のお金でトルコの警察が研修を行ったのだけれど、
その成果をはかろうという試みが全くなく、
日本はその支援を行ったことさえ全くアピールできていない、と
日本の支援のモニタリングや評価の欠如に非常に批判的でした。

色々と考えさせられる会議です。
また明日もあるので、気を引き締めて臨もうと思います。