東日本を襲った大震災から2年。
震災の日も日本にはいず、
ただ厳しい現実を容赦なく映し出す映像と
錯綜する情報に
海外からできることがあまりにも少なくて
無力感に苛まれた2年前。

2年が経ったのか。

いつも他の国の、他の人たちを受益者とする
仕事をしている私なので、
こんな時にこそ、 何か、何でもできることを、と、
震災後と、震災1周年には
南イタリアでイベントを計4件立ち上げた。
寄付はもちろんだけど、
イタリアの方々や在住の外国人の方々に、
震災のことを知ってもらい、
自然災害や原発のことを考えてもらうと同時に、
そんな世界の一端でも
日本のことを考えているよ、ということを
被災地や一般の日本の方々に知ってもらいたかった。

「貴女がやりたいことに全面的に賛成。」と協力してくれた
多国籍の老若男女の皆さんや、
同じように「何かできることはないのか」と 考えていらっしゃったという
南イタリア在住の日本人の方々とは
紆余曲折の企画を通じて強いつながりを得たし、
イベントのことを知った日本の方々からは
ありがたいメッセージをたくさんいただいたけれど、
結局一番救われたのは、 正直なところ、
「何かしたい。何かしたい」という
南イタリア在住の日本人(当時の私を含めて)の 気持ちを
どうにか形にしたという意味で、
自分たちの気持ちだったかもしれない。

それでも、そういう気持ちがあるということは、
表さないより表した方が良かった。

そうして、2周年。

今年も、私の気持ちがあせたわけではない。

ただ、私を取り巻く環境があまりにも変わっただけだ。
私の家族が ウガンダに移って2ヶ月。
私にネットワークはない。

そう思っていた。

でも… 私のモットー。
できるときに、できることを。

そう思って、気がついた。

今年も、気持ちを表そう。

ネットワークがなければ、 つくればいい。

少々出足が遅れましたが、
娘の通うインターナショナルスクールに相談し、
震災・自然災害についてのブースを
1日設けさせてもらうことになりました。
写真を展示し、 紙芝居を読み、
また、大人気の巻き寿司を売って
売り上げを寄付することにしました。

初めにスクールの方に相談したのが2月半ば、
そこからほぼ全員初対面の色々な関係者に話をし、
皆さん協力的でしたがいまひとつ動かなかったのが、
ある方が「よし、やろう!」と言って
強力サポートに入ってくださったおかげで、
今日、やっとものすごいスピードで動き始めました。

 こうやって、また今年も、
皆で日本のことを考えます。

せめて、皆が考えているということが、
被災地の方々に、
避難して家族別々になっている方々に、
震災で大事な方や大事なものをなくされた方々に、 伝わりますように。