キハラハント愛の世界漂流徒然日記

国連平和維持活動、国際人権法、治安部門改革の分野で活動する キハラハント愛のブログです。

2016年03月

博士号付与の手紙が届きました

KIHARA-HUNT PhD award letter for FB













エセックス大学より、博士号を付与するという正式な手紙が届きました。

長かったけれど、色々と学べて
ひとつ違う世界に到達したように思います。
それは、何でも「知る」世界から、「分析する」世界へ。

昨日メールをくださったオーストラリアの教授がメールで書かれていたように、
私の指導教授のフランソワーズ・ハンプソン教授は世界一すばらしい指導教授のお一人で、
これ以上の指導教授は望めません。
彼女の指導でなければ博士課程で研究してみようとも思わなかったでしょう。
もう10年以上前に修士課程にいたときに、
いつか博士課程に属そうなんて万が一思った際には
彼女に指導教授になってもらうよう頼もう、と思っていたのです。

これからの可能性も色々と出てきておりますが、
まずは来週国連警察に1週間の研修を行います。
私、講師1人なので、きっちり準備したいと思います。

あれから5年

3月11日。

東日本大震災から5年。

被災地の皆さん、被害に合われた皆さん、 被害者をサポートするお仕事をする皆さんのことを思います。

前回の震災被害者支援イベントは 昨年12月に行いました。

5年という時間が経ちましたが、 何とたくさんの山積みの課題!

山積みの課題にどう取り組んでいくかの指針も未だにはっきりしないこともあり、
 気の遠くなりそうな道のりですが、
5年を区切りに、
私はイベント企画をして資金をお送りするのではなく、
この山積みの課題に対して
私の専門を生かして被害に合われた方々を支援する道を模索していくことにします。

スウィングIOM事務局長 移民についてのテレビ討論会

2月24日、BSフジ、プライムニュースにて、
国際移住機関(IOM)事務局長のスウィング氏と、
法政大学の長谷川教授(もと国連事務総長代理:東チモール)とのテレビ討論会があり、
感想を聞いていただいたので、思うところを箇条書きに書き出してみました。

討論会はこちらから見られます。
http://www.bsfuji.tv/primenews/movie/day/d160224_0.html


*日本は難民・移民に対して世界でも代表的な消極的な国であるのに、IOM事務局長が日本の支援を褒めるのみで、より積極的な難民・移民受け入れをするように説得しようとしなかったのは、IOM、国連の立場からしてとても不自然に思えた。特にシリアのように、本国を離れざるを得ない状況で国外に出てくる人々に対して、人道性という側面から日本に受け入れをするように促さなかったのは不思議である。「現実の問題として対処するべき」だけでは、具体的に日本にどうしてほしいのか全く伝わらない。
 
*IOM事務局長は、何度か移民・難民の受け入れに対する厳しい対応というのは「根拠のない恐れに根付いている」ということを言っているが、「根拠のない恐れ」だけで一掃してしまうにはあまりにも様々な正負の要因があるため、この事務局長のアプローチは良くない。

*全体として、移民が入ってくると日本には一体何かいいことはあるのか、日本の雇用、社会保障、財政、治安にマイナスな面ばかりなのであれば受け入れはすべきではない、経済などに良い影響があるのなら受け入れてもいいかもしれない、というような考察だった。日本が国際社会の一員として請け負う義務として、また、シリアのようにある一国の国民が少なくとも一時的に全く国内に住めない状態になった場合の国際社会としての対応、というような側面が議論に出てこなかったのは残念だと思う。

*受け入れ方にも色々な受け入れ方がある。年月の制限があるもの、社会保障についての制限のあるもの、定住ではなく一時的な受け入れ、など、様々な対処の仕方についても触れることができたら、より日本の人たちにとっても有益だったかと思う。

*番組制作側が、『移民=問題』という意識で番組をつくっていることが端々に出ている。例えば、コメンテーターが「欧州では移民によるテロの問題、雇用・財政の圧迫など」様々な移民の問題に直面しているということを質問ではなくコメントとして言っているが、間違った危機感を視聴者に与える可能性がある。テロの問題が移民とどこまで関係があるのか、などの分析なしに、移民とテロを結びつけてニュース番組でコメントしてしまうというのは危険である。また、同じコメンテーターが、「日本でも移民を受け入れざるを得なくなる」と言っているが、これも「移民=問題」という意識が前面に出ている。

*また、長谷川先生が番組内で指摘されていたように、番組制作側が、あたかもEU諸国が一番難民・移民に対して冷たい対策を取っているかのような印象を与える内容、コメントなどが多く、これは公正な内容ではないように思える。一方で、日本はあたかも難民・移民に対して多大なる支援をしてきたかのように番組が出来上がっていて、事実とは異なる印象を与える。

*長谷川先生のご指摘された、第二次大戦後ドイツが大戦とユダヤ人迫害などについて徹底的な教育をしたために人道的なことを重要視するドイツの立場が他のEU国に共有されていない、というのは面白い視点であり、なるほどと思った。

*シリアのような大量の戦争難民の問題と、相撲やラグビーを取り上げて何人外国人がいるか、というような話は、あまり相容れない。より良い生活を探求し、日本を目指して来る移民たちと、シリアのような緊急性が高く選択肢のないケースとは、全く性質が違う。大相撲会に15人の外国人力士がいるというような話と、10万人単位で身の安全の確保のために海を超える人たちの話とは、次元も規模も違う。シリア難民のような緊急性の高い人の移動は、特に受入国の文化やしきたりをどう敬うかとはあまり関係なく、一時的受け入れという形でも、人道的に世界がどう何とか対処していくかということが問題である。この場合、日本は世界を担う重要な一員として、この問題にどう対処していくか、ということを考えられなければいけないと思う。日本は世界とのつながりをもっと重要視していかないと、どんどん遅れ、孤立していく。

*技術面:IOM事務局長の声が半分残っているところに日本語の通訳の声を乗せてあり、聴きにくかった。

国連人権高等弁務官事務所にPKO要員のアカウンタビリティについて提言

前職の国連人権高等弁務官事務所(UN-OHCHR)は、
現在、2005年にPKO要員による性的搾取の問題について
素晴らしい報告書を書いたヨルダンのZeid王子が高等弁務官を務めています。

国連のPKO要員による性的搾取の問題については
1990年中ごろより、カンボジア、バルカン半島でのPKOミッション頃から
枚挙にいとまのないケースの数々が報告されています。
国連全体の人権についての代表であるUN-OHCHRには、
ぜひとも人権の切り口からこの問題に全面的に対処していってほしいところです。

私は、博士論文で判明した、数々の組織的な問題点と、
また、問題であると一般的には考えられているけれど
法的にはまったく問題ではない点など、
高等弁務官ご自身と、高等弁務官事務所に向けて
提言を行ってきました。

その一環として、昨年11月、
UN-OHCHRにて、研究で浮かび上がった問題点や、
現実的に対応し得る改善策などについて、職員にブリーフィングを行いました。
その後もOHCHRとの協力体制を続けていきたいこともあり、
今年1月には、高等弁務官ご自身に向けて、
私の研究結果に基づく具体的な改善策の提言をお送りしました。

中央アフリカでの昨年のスキャンダル、
OHCHRの中でも色々と取るべき姿勢について意見が分かれたようです。
これからの国連全体の試みと、中でもOHCHRが負う役割に
注目していきたいと思います。
プロフィール

hyoryumin_jane

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