ケニアの首都ナイロビの

大きなショッピングモールが21日土曜の

お昼頃襲撃され、

現在確認できるところで68人の死者、

200人以上の負傷者を出している。

まだ人質になっている人たちがいるらしい。


このウェストゲート・ショッピングモールは、

各国の食材のそろうスーパーや

映画館、

多国籍のレストランなどもあり、

在住外国人やケニア人の富裕・中間層が

週末に集う場所。

一般的に治安の悪いナイロビの中の

オアシスみたいなところだ。


ナイロビ在住の際には

私たちもよく訪れていた場所。


そんなショッピングモールが

襲撃されて、

皆、多大なるショックを受けている。


ナイロビ在住のセルビア人の友人は

子供を連れて11時半頃から

モールにいたようだ。

「初めの銃声を聞いてすぐに

子供を抱いて外に逃げた。

無事だ。」とフェイスブックでの第一報。


その後、数時間後に、

「僕たちは無事だった。

でも、怒りがおさまらない。

襲撃している奴らにじゃなくて、

自分たちだけ逃げた自分に

無性に腹がたってしまう。

もっと他の人たちを

助けられなかったのかと、

後悔と罪悪感でいっぱいだ。」と

さらに書き込んでいた。


彼の気持ちが分かりすぎて

心が痛む。


国も状況も違いこそすれ、

私たちも避難したことがある。

その後の罪悪感と怒りは

どうしようもなかった。

「よく無事だったね。」と

私の無事を喜んでくれた家族や友人にも

いちいち腹がたってしまった。

「私は無事に逃げてきてしまった。

でも他の人たちは

目の前で死んでいった。」という、

罪悪感。


それでも、今回、

友人たちの安否を心配する側にあって、

「無事だ」と聞けば、

やっぱり安心するのだ。


それに、子供を持つ母親としては、

誰がどんなに他の人や

世界のためになりたいと思ったって、

子供の命を守るということは

何よりも絶対の使命だと思うのだ。



命を落とされた方々のご冥福を

心よりお祈りいたします。


これ以上犠牲者が

増えませんように。