多くの紛争を見て思いますけど、
紛争の当事者以外に、
被害者のことを考えろ、っていうのはかなり無理があるみたいです。
東チモールで皆が目の前で死んでいくところを見て、
インドネシアのジャカルタに出たら、
皆何もなかったように暮らしていて(そのときはまだ同じ国だったのに)、
東チモールの様子を説明しても、
やっぱりエアコンの効いたオフィスで9時から5時までのお役所仕事をしている役人さんたちの心はちっとも動かなかったし。
だから、今回の日本の地震と津波、原発のことについて、
ワンクリックでも、
「君の家族は大丈夫か?」と聞いてくるだけでも、
とにかく他の人たちが関心を持ってくれているというだけでびっくりです。

 

日本国内で、被災地や原発の影響の心配される地域の人たちが、
お互いに助け合って、物資を分け合ったり、
大混乱にならずに皆が列をつくって交通機関を待ったり避難所に行ったりしているのを報道で見ると、
日本人の秩序、コミュニティ精神って本当にいいところがあるな、と思います。
原発に放水したり正に現場で戦っていらっしゃる方々には
本当に頭が下がります。よろしくお願いします。

 

日本国内外の日本人が、募金活動なり、
ネットワークを作って安否確認を一緒にしたり、
被害者名簿をイタリアで手伝っていたりするのを見ると、
日本人の行動力、団結力にはまた圧倒されます。

 

元国際機関の職員としては、ここイタリアの事務所で、
もっと積極的に募金活動なりロスターで人を派遣する企画なり、何も上がってこないのは本当に情けないです。
国際機関で働くあなたたちのお給料の多くは、日本から来ていて、要するに日本人の1人1人が払った税金から来ているということを考えてほしい。
どんな発展途上国の開発プロジェクトの背景にも日本の支援があるじゃない。
どうしてここで日本をサポートしないでいられるのか。
ここのベースではただ1人の日本人として、
自分で送金するのはもちろんですが、
ここの人たちの意識に日本の惨事をちゃんと刻んでもらうため、
また、少しでも被災地を支援するため、私も動いています。

うちのバンドですが、先週土曜日にコンサートをやったばかりなのですが、チャリティとしてまたコンサートをすべく、
コンダクターに掛け合ってみました。
彼が
OKしてくれたので、いざコンサートの企画に入ります。
バンドが
OKとなれば、あとは場所と企画だけです。
企画だったら私も一役買えそうです。

 

頑張って行きましょう。