キハラハント愛の世界漂流徒然日記

国連平和維持活動、国際人権法、治安部門改革の分野で活動する キハラハント愛のブログです。

恩師を偲ぶ会議

11月26日、大学にて、恩師を偲ぶ大会議がありました。
http://www.ehraa.org/index.php?page=memorial&page_ref=19

我がエセックス大学の人権センターを設立した設立メンバーのお一人で、
国連人権高等弁務官事務所時代には、かの有名な高等弁務官、メリー ロビンソン氏の
スピーチライターを務め、
欧州人権裁判所で数々のケースを勝ち取った、
温厚にしてシャープな故ケビン ボイル教授を偲ぶ会議です。

私の指導をしているフランソワーズ ハンプソン教授は特にケビンとはずっと仕事をしてきた仲で、
大学からしても3本柱の1本だったケビンですが、
とてもオープンでいつもカーネル サンダーソンの人形のようにニコニコしていたせいか、
世界中から、文化を超え、国境を越え、
数々の暖かいコメント、サポートがありました。
今やこの世界では知らない人のいない、アイルランドのゴルウェイ大学の教授、
シャバス氏も、会議でスピーチしないのにいらしていました。
あまりびっくりしたのでシャバス教授には、つい声をかけてしまいました。
「大事な友人だったんだよ」と言っていらっしゃいました。

改めてケビンの偉大さ、人望の厚さ、彼が世界に及ぼした多いなる影響について
感じざるを得ない会議でした。

「体験しなければ分からない」という壁

ふと思ったんだけど、

誰でも、いくら好奇心が強くても、何でもかんでも体験するのは無理。

体験したことについては、他の人の話を聞いて、

「あぁ、分かる、分かる」と分かった気持ちになりやすい。

でもだからと言って、

何かの話をしているときに、

「これは体験しなければ分からないよ」という結論に達してしまうと

他の人には絶対に分からないことになって、

そこで終わってしまう。

例えば、紛争の渦中で夫も息子も殺されてしまい、命からがら逃げてきた人。

または、家庭内暴力の被害にあって、離婚して、子供を一人で育てた人。

そういう人がその体験を語るのに、

「体験しなければ分からないよ」という姿勢でいたら、

みんながそういうことを体験しなければ世界はちっとも良くならないことになる。

それを、どうやって分からないはずの人に伝えるか、というのが

何かを伝えたい人の姿勢であった方がいい。

 

これ、かなり長年の、私のチャレンジでもあります。

「人権」というのは、日本ではとっても重いイメージ。

でも、人権のことを考えるっていうのは

すなわち人間のことを考えること。

誰にも関わること。

例えばイギリスの大学みたいに、

アフガニスタンやイラクなど、国外で起こっていることに対して

みんなが自然に興味を持って、

学生がごく自然にバスを借りてきて、

ただみんなでピクニックに行くみたいに、

みんなでロンドンまでデモに参加しに行ったりとか、

U2みたいに人権問題とか環境問題とかを歌うバンドが、

細々とインディーズで活動するのではなくて、世界にファンを持つ。

そんな感じで、もっともっとカジュアルに、

多くの人が、

お茶を飲みながらでも、目の前のこと、自分のこと以外のことを

普通に話せること。

世界が、人が、近くなること。

既成の分野を超えて、大きな世界とつながること。

そのために、私にはどんなやり方が向いているんだろう。

まだまだ模索中です。

 

今のところの鍵は、

他の分野、他の人のやっていることを批判することから入らず、

分野、肩書きに関わらずいろいろなことに興味を持って、

「へぇ、面白い。」と思うこと、かな。

日本9日間 その3

さてさて、そんなこんなで、もう最後の24日に。
朝、時間前に開院してくださった例の歯医者さんで
抜歯後の消毒をしてもらってから、
NGO
「ヒューマンライツ・ナウ」の人権セミナーに飛び入り講師として
参加させてもらいました。
他の講師の方々が「人権とは」「NGOは何をする?」「自分たちには何をできるか」という3つの視点でお話する、というセミナーですが、
そこに「国連では、特に国連の現場では」という視点を加えさせてもらい、
とっても意識の高い参加者の皆さんの質問から
日本ではどんなことが知られていて、どんなことが知られていないのか、
かなり垣間見ることができました。
国連の人権機関が何をやっているか、とかいうのは、
本当に知られていないんですね。
人権っていうのはNGOの仕事、という認識が強いのかしら。

そしてセミナーでの講師業終了後、
急ぎ吉祥寺で最後の会合へ!
大学学部時代の悪友4人組と、その子供たちやご近所に住んでいるらしき他の知人なども参加して、最後にふさわしい大騒ぎ。
この4人組は、これまた一生大事にしたいバカ友たちです。
一人ひとりは本当にぜんぜん違う分野にいて、
さしで話すと結構まじめなメンバーですが、
4
人集まるとまったく違うダイナミックな集合体になって、
毎回帰国の際には一緒に温泉に行ったりしていますが、
「こんなに笑ったらお腹が後ろ向きになっちゃう」というくらいの
笑いの連続。
やっぱり人生、笑いは重要ですな。
紛争の地にいても、重役会議の中にいても、常に心に余裕を持って
窮地にたつ自分を笑っちゃう、くらいの俯瞰は持っていたいものです。

はぁ、長くなりましたが、次の25日、空港に送って行きたいから、という母と
一緒に空港に行って、
出国間際に近年いつも食べるのはため息の出るウマさのお茶漬けです。
http://www.souzai-en.com/314.shtml

いやー、忙しかった!
でもたくさんの大事な人に会えて、新しいネットワークもできて、
たくさんの新しい可能性を見つけられて、
美味しい思いもして、とっても充実した日本滞在でした。
次回は姫つきで、もう少しゆっくりした滞在にします(決意)。

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hyoryumin_jane

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